組織を動かすためのイメージ作りを

2013年02月19日 14:50

新しい考え方やソリューションを社内で普及させるためには、壁を壊しながら変化を推進していく必要があります。仲間を増やす、スモールステップ、成功事例を作る、贈層部を巻き込む、などいろいろ方法はありますが、組織内で共有されるメンタルモデル(概念イメージ)を定義して広めていくのも効果的だと思っています。

変化の抵抗を受けるということは、どこかにギャップがあるはず。概念的なイメージの現状と理想を描き、そのギャップを埋められるようにカスタマイズしたイメージや用語を社内で統一的に利用し、ジワジワと広めていくのです。

例えば、昔の「Web Analytics」はWebに限定されてしまうので「Digital Analytics」と呼ぶべき、という用語のトレンドがあります。これは、ソリューション提供側、または社内でそれを推進する立場の人が「Webよりも大きなデータを扱っていることをもっとみんなに分かってほしい」という想いの現れと言えます。同じように、「うちの会社はXXをXXと思っている人が多い」のであれば、それを是正するための用語やプロセスを定義し、それを普段から統一的に使い続けることで、次第にイメージが集約されていきます。

そんな進め方を提案する記事を書きました。ITmediaマーケティングの連載の最終回です。

データはアウトプットではなくインプット - ITmediaマーケティング
https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1302/18/news011.html

Web解析=効果測定、というイメージがあるが、終わった施策の効果を後で調べ、改善の余地があれば改善するのは従来型の古いWeb解析。データの取得と解析を最後のアウトプットではなく、最初のインプットとして位置づけることのメリットについて紹介。