オープンソースCMSの最新レポート公開

2009年10月22日 23:53

オープンソースCMSのマーケットシェアに関する調査レポート「2009 Open Source CMS Market Share Report」が公開されました。 この手のレポートは高価なものが多いですが、CMSWireのサイトで登録すれば無料でダウンロードできます。

取り上げられた20のオープンソースCMS(アルファベット順)

  • Alfresco
  • CMS Made Simple
  • DotNetNuke
  • e107
  • eZ Publish
  • Jahia
  • Joomla!
  • Liferay
  • MODx
  • OpenCms
  • phpWebSite
  • Plone
  • SilverStripe
  • Textpattern
  • TikiWiki
  • Typo3
  • Umbraco
  • WordPress

サマリー(ピックアップ)

  • WordPressJoomla!Drupalのビッグスリーが引き続きオープンソースCMS界をリード
    • WordPressのブランド力とJoomla!のシェアが2008年よりも増加した
  • Javaや.NETよりもPHPベースのCMSが主流
  • Java系ではAlfrescoが急成長中、新興のLiferayが追い上げている
  • DotNetNukeが.NET系の代表格だったが、シェアが下降しつつあり、懸念材料もある

調査手法と結果

この調査レポートがユニークなのは、いろいろな情報ソースを使って定量的な評価を試みている点です。検索エンジンを使ったSEO的な手法も取り入れています。

評価軸 1. 普及度 (Rate of Adoption)

ダウンロード数、評価/利用経験数、稼働中の利用数、パートナー数、関連書籍数による総合判断です。

結果:Drupal、Joomla、WordPressが強いのは当然として、2009年はAlfrescoとDotNetNukeが新たにランクイン、Ploneが続きます。

評価軸 2. ブランド力 (Brand Strength)

検索順位とGoogle PageRank、公式サイトの視聴率(Alexa,Compete,Quantcast)、マインドシェア(アンケートによる知名度、Google InsightによるCMS製品名の検索回数、ブログやSNS、twitterでの参照回数)、評判(アンケートによる好感度、受賞数、ブクマ数、被リンク数)による総合判断です。

結果:Drupal、Joomla、WordPressが強く、Alfrescoがビッグスリーに急接近、DotNetNukeとMODxが続きます。

2008年から2009年の変化

2008年から落ちたのは

  • b2evolution
  • Elgg
  • Mambo
  • MediaWiki
  • php-Nuke
  • Pligg
  • SPIP

逆に、2009年に初めてランクインしたのは

  • Alfresco
  • Jahia
  • Liferay
  • OpenCms
  • SilverStripe
  • Textpattern
  • Umbraco

日本では無名なCMSも多いですね。全部評価しレビューしたいんですが、なかなか時間が...。

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