DESIGN IT! Conference 2009での講演内容は

2009年11月02日 00:00

DESIGN IT! Conference 2009の今回のテーマは『クラウド時代のユーザーエクスペリエンス』。今回はUXやUIの戦略的な話が多いので、私は具体的で実践的な内容をお話します。

CMS とIAで変化ヲ抱擁セヨ
~不況を乗り切るために今すべきこと

Webサイトの効果を高めるためには、情報アーキテクチャ(IA)やUIをしっかり設計すると同時に、CMSなどを活用してコンテンツの管理・運用負荷を下げ、継続的に改善を行っていく必要がある。サイト立ち上げやリニューアルプロジェクトは数ヶ月~1年程度で終わるが、その後の運用は5年、10年と続き、そのパフォーマンスはビジネスの勝敗を左右するためだ。

立ち上げと運用を成功させ、不況に打ち勝つために必要なのは、絶え間ない創意工夫と飽くなき改善サイクルの反復であって、コストやリソースではない。IAやCMSを活用して変化に強いアーキテクチャと運用プロセスを構築できれば、柔軟かつアジャイルに変化に対応しながら、確実な改善を続けることができる。システムが変化の足かせになったり、IT資産の償却のために無理に使い続けるようでは本末転倒だ。

この理想の立ち上げと運用を実証するため、3ヶ月かけて実験サイトの立ち上げと運用を行ってきた。IAやSEO、アクセス解析、運用負荷低減、将来の拡張性までを考慮した 総合的な設計と運用改善の考え方 について、取り組みと結果を振り返りながら具体的に紹介する。

立ち上げ

  • コンテンツを貯めて活用するためのIA設計
  • 分かりやすく覚えやすいSEOに有利なサイト名とは
  • 規模と段階に応じたSEO戦略
  • IAとSEOを要件にプロトタイピングでCMSを選定
  • SaaS型CMSを1日で導入

運用最適化

  • Web サイトを作ったらまずやるべきこと
  • 1日2時間、いつ何を更新すべきか?
  • Excelで保有コンテンツを在庫管理
  • CMSの拡張性はどこまで考慮すべきか?
  • 画像を別サーバーで一元管理したい
  • CMSを補完するためのAPIとAjax
  • 無料アクセス解析を複数導入し効果測定
  • コンテンツの書き方に反応するSEO効果
  • Web サイトのゴールは何か?
  • 費用対効果(ROI)まとめ

公式サイト:クラウドをテーマにした DESIGN IT! Conference 2009開催のお知らせ

講演資料:CMSとIAで変化ヲ抱擁セヨ-不況を乗り切るために今すべきこと