DESIGN IT! Conference 2009での講演内容は
DESIGN IT! Conference 2009の今回のテーマは『クラウド時代のユーザーエクスペリエンス』。今回はUXやUIの戦略的な話が多いので、私は具体的で実践的な内容をお話します。
CMS とIAで変化ヲ抱擁セヨ
~不況を乗り切るために今すべきこと
Webサイトの効果を高めるためには、情報アーキテクチャ(IA)やUIをしっかり設計すると同時に、CMSなどを活用してコンテンツの管理・運用負荷を下げ、継続的に改善を行っていく必要がある。サイト立ち上げやリニューアルプロジェクトは数ヶ月~1年程度で終わるが、その後の運用は5年、10年と続き、そのパフォーマンスはビジネスの勝敗を左右するためだ。
立ち上げと運用を成功させ、不況に打ち勝つために必要なのは、絶え間ない創意工夫と飽くなき改善サイクルの反復であって、コストやリソースではない。IAやCMSを活用して変化に強いアーキテクチャと運用プロセスを構築できれば、柔軟かつアジャイルに変化に対応しながら、確実な改善を続けることができる。システムが変化の足かせになったり、IT資産の償却のために無理に使い続けるようでは本末転倒だ。
この理想の立ち上げと運用を実証するため、3ヶ月かけて実験サイトの立ち上げと運用を行ってきた。IAやSEO、アクセス解析、運用負荷低減、将来の拡張性までを考慮した 総合的な設計と運用改善の考え方 について、取り組みと結果を振り返りながら具体的に紹介する。
立ち上げ
- コンテンツを貯めて活用するためのIA設計
- 分かりやすく覚えやすいSEOに有利なサイト名とは
- 規模と段階に応じたSEO戦略
- IAとSEOを要件にプロトタイピングでCMSを選定
- SaaS型CMSを1日で導入
運用最適化
- Web サイトを作ったらまずやるべきこと
- 1日2時間、いつ何を更新すべきか?
- Excelで保有コンテンツを在庫管理
- CMSの拡張性はどこまで考慮すべきか?
- 画像を別サーバーで一元管理したい
- CMSを補完するためのAPIとAjax
- 無料アクセス解析を複数導入し効果測定
- コンテンツの書き方に反応するSEO効果
- Web サイトのゴールは何か?
- 費用対効果(ROI)まとめ
公式サイト:クラウドをテーマにした DESIGN IT! Conference 2009開催のお知らせ
講演資料:CMSとIAで変化ヲ抱擁セヨ-不況を乗り切るために今すべきこと