DropboxはECMでEvernoteはCMS?
ファイルのバックアップとデバイス間のやりとりのためにDropboxを、WebのクリップやメモのためにEvernoteを使っていますが、これらをどう使い分けるべきか?
この問題は文書管理(ECM)とコンテンツ管理(CMS)をどう使い分けるべきか、という問題に似ているかも。
Dropboxの特徴≒ドキュメント管理(ECM, DM)
- ファイル単位で情報を保存する
- 編集機能を持たず、簡易ビューワー機能のみ
- バージョン管理が可能
- 検索機能が無い
→ドキュメントのバックアップと同期に適している。整理や検索、編集はPCで。
Evernoteの特徴≒コンテンツ管理(CMS, Blog)
- ノートという単位で情報を保存する
- テキスト、画像、などのコンテンツタイプをサポート
- ノートはゆるい構造型テキスト情報であり、WYSIWYG編集が可能
- バージョン管理は無い
- カテゴリとメタデータ、キーワードによる検索が可能
→編集することがある断片的な情報の保管と同期に適している。マルチデバイス対応。
Evernoteにはバージョン管理が無いので、WCMというよりはオープンソースのCMSやブログシステムに近いですね。WYSIWYG編集機能もB, I, U, Strike, Font, Color, Alignなどの視覚的なスタイル指定のみです。Wikiのように見出し、箇条書き、リスト、などの構造をマークアップし、適用するテンプレートを選べるようにすれば、Webサイトの構築もできそうです。
いっそオフライン作業ができるブログエディタにしてしまうのはどうでしょう?サクサク検索しながら古い投稿のメタデータを見直したり、内容を書きなおすのがオフラインで可能になれば、古いコンテンツの掘り起こしや再活用ができて便利だと思うのですが。新しい情報を追加するだけではなく、過去の資産を把握して有効活用しないと、情報発信が体力勝負になってしまい、効率が悪いのです。...と、いつものコンテンツ管理の持論に帰結してしまいましたw