SaaS版「Drupal Gardens」の画面レビュー

2009年09月10日 23:48

最近RSSフィードでよく目にした「米Acquia、Drupalホスティング版Drupal Gardensを発表」について。単にDrupalをインストールして提供するのではなく、初心者でも直感操作できるようにDrupal 7に機能追加が行われています。

売りは「テーマビルダー」。テーマ(デザインテンプレート)を、画面上でプレビューしながらレイアウト、配色、フォント種類などをWYSIWYG設定できます。

2009年9月1日のDrupalConで発表されたデモの動画が公開されています。
Drupal Gardens preview screencast

1.サイト名とURL(サブドメイン名)を入力してクリックすると、サイトが作成されます

図:Drupal Gardensでサイトを作成する画面:

2.適用テーマを選ぶ画面

図:Drupal Gardensでテーマを編集する画面:

画面下部でデザインの設定を変更し、右側のボタンでテーマを保存します。

 

3.背景の画像や色を指定する画面

図:Drupal Gardensで背景色を指定する画面:

カラーピッカーが本格的です。

 

4.余白の変更画面が画期的

図:Drupal Gardensで余白を指定する画面:
Our winesのナビゲーション部分の余白を調整しているところ。スライダーを動かすと、余白がリアルタイムでグリグリ動きます。縦横それぞれのpaddingとmarginを設定するUIとしても優れています。Drupalもやればできるじゃないですか!

5.レイアウト(カラム構成)の設定

図:Drupal Gardensでレイアウトを変更する画面:
これはちょっと分かりにくいですが、ボックスがレイアウトを表していて、右下に黒い三角マークがあるのが、現在ページに適用されているレイアウト、という意味です。クリックするとページにレイアウトが反映されます。これはGoogle Sitesなどでも実装されている機能ですね。

コメント

頻繁にリリースされるDrupalのバージョンアップ作業が不要なだけでなく、テーマをカスタマイズするために複雑なPHPファイルから該当箇所を探し出して編集する必要がなくなるのは魅力的です。
とはいえ、直感操作だけを求めるならもっと簡単なSaas型のCMSもたくさんあります。作成したテーマはファイルやデータベースをエクスポート(ダウンロード)できるので、ホスティングではなくテーマの編集エディタとして使うと、Drupalの良さである拡張性の高さも確保できそうです。Drupal Gardensのサイトでサインアップすれば、すぐ使えるようになります。