Open Source CMS Award 2009の結果発表

2009年11月11日 01:10

2009年のOpen Source CMS Awardの受賞発表が開始されました。11/9の夜に発表されたのは「PHP以外のCMS」部門で、昨年に引き続きPloneが1位に輝きました。充実したコミュニティとしっかりしたアーキテクチャが特徴の、一部で根強い人気があるCMSです。そして今晩11/10に発表されたのは「PHPのCMS」部門で、ホワイトハウスでの採用で勢いに乗っているDrupalが優勝しました。

「PHP以外のCMS」部門

  1. Plone
  2. dotCMS
  3. mojoPortal

2008年の3位はDotNetNuke、2007年はmojoPortal、Plone、Silvaの順でした。オープンソースはコミュニティのノリや勢いに左右されるので、商用CMSよりも変動幅が大きくなりがちです。DotNetNukeが脱落したのは、先日ご紹介した「Open Source CMS Market Share Report」での「.NET系の代表格だったが、シェアが下降しつつあり、懸念材料もある」という記述とも合致します。

「PHPのCMS」部門

  1. Drupal
  2. WordPress
  3. Joomla!

2008年はDrupal、Joomlaに続いてCMS Made Simpleでした。WordPressが急浮上ですが、これは納得の結果ですね。「Open Source CMS Market Share Report」の:

  • WordPress、Joomla!、Drupalのビッグスリーが引き続きリード
  • 中でも、WordPressのブランド力とJoomla!のシェアが増加した

というコメントとも合致します。

Packt Publishingとは?

主催者のPackt Publishingは、CMSを含むマニアックな技術書の出版社です。このアワードのおかげでここ数年だいぶ知名度が上がりました。書籍の売り上げも伸びたのではないでしょうか?一番乗りでアワードを勝手に始めて、デファクトスタンダード化してしまった成功事例ですね。

明日は最も将来性があるCMS(Most Promising Open Source CMS)部門、その次は総合部門(Best Overall Open Source CMS)の発表です。