02.サイトのコンセプトを図解し解析要件にする方法
Ustreamで改善提案のプレゼンを生中継する当日まで、あと1週間。雑談で終わるわけにはいかないので、要件を整理して提示し、さらに制作者に依頼できるような状態まで持っていきたい。
サイトの全体像を確認
そこで、まずは課題と解決の方向性を説明するため、ヒアリングの時にホワイトボードに描いた図を清書することにしました。難しいのは、
- 何をどの流度で描くか?
- 大きさや縦横の位置にどのような意味を持たせるか?
です。平日の通勤途中に考えたので、iPadのAdobe Ideasというアプリでラフな図を書きました。
図:サイトの全体像をiPadでスケッチ:
今見ると、かなりサイト構成に引っ張られています。
さらに考えながらPowerPointで描き直したのが、以下。
コンセプトダイアグラム
縦横の軸や色の濃淡に意味を込めています。
次に、サイトの機能・コンテンツをこの上にマッピングしていきました。
ネット(Web、eメール、Twitter)のコンセプトダイアグラム
その結果、今回改善すべきページが明確になりました。このサイトの場合は、リピーターへのサービスは十分なので、新規訪問者の購入を増やし、購入経験者にクロスセル、アップセルすることが重要です。そのために改善が必要な機能・コンテンツ、つまり「案内」「お知らせ」「商品カタログ」「買い方」のコンテンツをリニューアルすべき、と結論づけました。いや、多分そうだろう、という仮説を図解で明確に表した、と言った方が正確ですね。
KPIと指標をマッピング
さらに、これから着手するリニューアルの効果測定と、日々の運用効果の定点観測を行うため、アクセス解析で取得可能な追うべき指標もマッピングしました。
それぞれの矢印はすべて押さえたいところです。指標が取れないなら、取れるようにする必要があります。知りたいこと、知るべきことを知るために計測を仕込むのです。
最近はこのように、ビジネス→IA→計測→解析の流れを図解によってつなげることを提唱しています。
慣れれば簡単なので、ぜひ実践してみてください。
参考
- サイトの「目的と構成」を、まず図解する(1万円で真似できる“戦略的サイト運用術” - 小さく作って速く改善)