04.Google Analyticsをまずは導入
リニューアルの効果を分析するため、事前にWeb解析ツールを導入しておく必要があります。数字は過去にさかのぼって取得できません。また、どの数字がどうなったらリニューアル成功と判断するのか、目標(KPI、指標)も決めておく必要があります。とるべき数字が取れるように、設定や開発が必要になります。
IAチャンネルの次の放映まで1ヶ月、それまでに導入と設計と実装と計測と分析を終わらせておく必要がありますが、片手間なのであまり時間をかけられません。今やるべきことを優先し、今後の効率を重視して作業しました。
Google Analyticsを導入(2010-11-07)
時間がないとはいえ、いくつか工夫したポイントがあります。
非同期読み込みに対応
メインの本サイトはHTMLをベタで編集できるので、非同期トラッキング用のタグを入れました。パフォーマンスと精度の面でベストな実装方法です。
外部ファイルにJavaScriptコードを記述し一元管理
このサイトの場合、それぞれのHTMLファイルを手で開いてタグを追加していく必要があります。後で変更がしやすいように、Google Analytics用のJavaScriptタグを別のファイルに記述し、その.jsファイルのみをロードするタグを1行だけ各ページに追加することにしました。マルチドメイン対応やカスタム変数セットなどで、後からコードの変更が必要になった時に便利です。
の前に一行だけ追加
まずは本サイトと旧ショップのみに導入
ベタの静的なHTMLファイルとPHPで構築された二つのドメインに、まずは導入しました。
ただし、マルチドメインの設定はまだ行っていないので、ドメインが変わった時に訪問が途切れて計測されてしまいます。マルチドメインの対応は、今回の初期導入で問題なく計測できていることを確認した後に行うことにしました。
ゴール設定
今回の二つのサイトには、いくつか機能が含まれています。完了ページのURLを調べて、Google Analyticsのゴール設定を行いました。
- 注文完了
- メールマガジン購読
- オリジナルビールのお問い合わせ
- ビールが飲めるお店、買えるお店のページ閲覧
お店ページもゴール設定したのは、コンセプトダイアグラムに基づいています。ネット通販だけではなく、飲めるお店や買えるお店が実は存在する、ということを広く知ってもらう誘導が必要です。そのため、お店の一覧を閲覧した時点をゴールとみなします。
自宅アクセスの除外
自分の不自然なアクセスが計測されると分析の精度が落ちるので、自宅IPアドレスを除外するフィルタを作成しました。
今回はGoogle Analyticsの初期導入なので、3時間かかりました。先日のサイト診断で作成しておいたExcelのページ一覧にチェックを入れながら、主要ページを開いて編集してアップロードして閲覧と計測確認をする、という地道な作業です。でも、この後は楽になるはず。
続く:1時間でできるGoogle Analyticsカスタマイズ