US日記07.ターゲティングが歓迎されるUS事情
他の街の情報は価値ほぼゼロ
広大なUSでは、州が50あり、日本の本州よりも大きな州もあります。州の中でも街が点在していて、街と街の間には広大な無人の空間があったりするので、out of townとかin townという表現がしっくり来ます。
こんな状況では、他州のお店やイベント情報はほとんど価値がありません。
お店に行くだけの目的で飛行機で出かけるわけにはいかず、同じ州でさえ、遠いと車で6~7時間かかります。たまたま出張があるとしても、行き先も分散しています。出張といえばニューヨーク、というわけではありません。
ジオターゲティング最高!
そういうわけで、自分のいる街に限定した情報を届けてくれるGeoターゲティングは、たとえそれが広告であってもありがたいと感じます。自分の街の情報はあまり得られないので、むしろ積極的にオプトインしたいくらいです。
例えば、
Pandora
起動すると、ソルトレイクシティにあるお店を紹介してくれます。
図:Pandoraの広告:
USのスイーツは甘すぎるのでこれに関しては興味を持てず、クリックすることなく閉じるボタンを押してました。クリック履歴で自分の興味を判断して、それに合わせた広告を表示してほしいものです。
画面右側に「エイドリアンブリューがソルトレイクに来る」というジャンルまで特化したターゲティング広告が表示されました。
図:Facebookの広告:
こんな田舎に珍しい!と驚きつつ、期待を込めてクリック し、詳細を確認しました。日程が合っていたら確実にチケットを購入していたところです(ただし3日後くらいに)。
ラジオ
先日は車のラジオで知った新店舗のURLにアクセスしました。Create&Barrelがユタに初出店とか。これは調べないと、と思ってドメインを頭の中に入れ、職場でランチの時間に思い出してアクセス。
www.fashionplace.com
地図を調べたところ近いので、行ってみようと決めました。ラジオも古典的なジオターゲティングなんですね。
身をもって実感したこと
日本ではこのような消費行動はしたことがなかったです。広告に対する認識がだいぶ変わりました。さらに、こういう事情でジオターゲティング系の手法が発達したんだと納得。それを理解しないで手法をそのまま日本でマネしてもうまくいかない、ということなのでしょう。
- 情報を必要としている人に届けることが大事
- 覚えやすいURL(ドメイン)が大事
- 訪問よりも長い期間での効果測定が必要
- 広告の掲載タイミングを加味した分析が必要