US日記08.クルーズコントロールが行動に与える影響
アクセルを踏まずに速度を自動で保ってくれるクルーズコントロールが便利です。
車がキープしたい速度に達したら、ハンドルについてる小さなレバー(カローラの場合)でクルーズコントロールをonにし、現在の速度をセットするだけ。アクセルを話しても勝手に走ってくれます。上り坂でも下り坂でも、シフトやエンジンブレーキを使って速度を一定に保ちます。レバーを小刻みに上下に倒すと、約1マイルずつ速度を調整できます。前の車との距離を一定に保つ機能もあるようです(高級車の場合)。
図:ハンドルについたクルーズコントロール:
ユタ南部の国立公園に行った時、行きはこの機能について知らなかったので、周りの車の走り方がどうもおかしい、と思っていました。横や前を走る車のスピードを完全に無視してノッペリとマイペースで走るのです。後ろからジワジワと近づいてきて、追い越さずにピッタリとくっついたまま走ります。隣のレーンに車が並んだ場合、普通は危険または気持ち悪いので速度を変えることが多いのに、そのまま速度を維持して走り続けるのです。「アメリカ人はマイペースに運転するのだろう」と思っていました。
帰路はマニュアルで調べて、この機能の存在を知り、早速活用しました。通常は、アクセルの踏込を一定に保ったとしても、勾配で速度が変わったり、気付かないうちに踏込が浅くなったりするので、チラチラと速度計を見ながら走る必要があります。クルーズコントロールがあると、速度計を見ないで済むので、ゆったりと運転できました。周りの車も同じように一定の速度で走っているので、速度を合わせれば追い越しも不要になります。
クルーズコントロールはどのレンタカーにも必ず付いていました。車が少なく、信号も無い道路を何時間も走るUSでは必須なのでしょう。気に入ったので、数マイルの距離でも使うようになりました。信号や車が多い都市では難しいと思いますが、ユタは車も信号も少なく、直線の道路が多いので、十分に実用的です。
機能によって、行動が形成される。認めたくないですが、気付かずにそうなっていることも多いんでしょうね。