ユニバーサルタグを実現するタグ管理を試作してみた
「メジャー化が始まったアクセス解析のユニバーサルタグ実装」で紹介したタグマネジメント。機能的にはシンプルなので、簡易的な試作品を作ってみました。
ulTrackerとは
HTMLのhead内に1行追加するだけ(ワンタグ、ユニバーサルタグ)で、Google AnalyticsやSiteCatalyst、Facebook、Twitterなどの各種タグに対応できるタグ一元管理のためのJavaScriptファイルです。UniversaL Trackerの略です。Google Analytics用の便利な自動処理も入れてありますが、アクセス解析以外のJS管理にも使えます。
このJavaScriptファイルの中で行っているのは
- 複数JSファイルの非同期ロード
- JSロードと関数実行のタイミング制御
- 離脱リンク、クロスドメインリンクの自動計測
- キャンペーン用パラメータの自動削除
外部JSファイルの非同期読み込みは、さらに同時並行と逐一を選べます。例えば、jQuery本体をロードしてからプラグインをロードしないとエラーになる、という時に便利です。また、ロード開始タイミングも、即(ページが読み込まれるよりも先)、HTML確定後、画像などが全て読み込まれた後、を選べます。内容の重要度に応じて、コンテンツの読み込みとタグの実行のどちらを優先させるべきかを決められます。
参考:解析タグ実装の3つのメソッド比較:headの非同期はUXに悪い?
離脱リンクは、HTMLにonclickを書かなくても自動でイベント計測されます。一つのサイトが複数のドメインで構成されている場合もあるため、明示的に指定したドメイン群以外へのリンクを自動で検出します。
また、サイト内の別ドメイン(クロスドメイン)へのリンクも、onclick記述不要で計測できます。
メリット
- これだけ導入しておけば、本JSの変更のみで各種解析ツールやFacebook、Twitterなどのタグの追加・変更・削除ができるようになる
- 非同期でロードできるため、ブラウザのパフォーマンス低下を抑えられる
- Google Analyticsのクロスドメイン・離脱リンク計測を簡単に実現できる
有料のタグ管理ソリューションは、JSを書かずに管理画面で全部設定できる、変更履歴を残せる、などさらに多機能です。
ダウンロードとデモ:(Googleタグマネージャーの公開により役目を終えたので公開を停止しました)
技術メモ
- 非同期ロードには、別のライブラリ「LAB.js」を使っています。
History
- 2011-08-02 v1.0 Release
- 2011-08-03 v1.1 Release
- 2013-05-17 公開終了