社内ポータルやイントラネットの構築に特化したCMSを最近「Social Software」と呼ぶようになってきました。CMS WatchThe Enterprise Social Software and Collaborationという独立レポートを発行しています。Gartner社も、「マジック・クアドラント」シリーズのSocial Software版を2007年から毎年発行しています。

2009年:Magic Quadrant for Social Software in the Workplace

2009/10/22にリリースされました。

図:Magic Quadrant for Social Software:2009年版

市場サマリー

  • 市場としてはまだ成長中。大手CMSベンダーはこの分野に注力している(EMCのDocumentum、IBMのLotus Connections、OpenTextのアドオン、MicrosoftのSharePoint)
  • 機能はまだ製品によりばらつきがある(メッセンジャー、ファイル管理、掲示板、ブログ、Wiki、ワークフローなど)
  • 分野として成長はしているが急成長ではない。オープンソース機能やクラウドの活用、Webでのセールスなどでコスト削減しながら生き延びている
  • エンドユーザー企業は価値を認めつつも、リスクと価値のバランスを模索中

2008年からの変化

  • 今年から社内ポータル向けのCMSが対象であることを明確化
  • Drupalが格上げされ仲間入り

主要製品

日本で知名度があるもののみ、アルファベット順で紹介します。コメントは筆者の主観です。

  • Drupal - 今年から格上げ
  • EMC Documentum CenterStage - eRoomを統合した新しいオプション機能
  • FatWire TeamUp - 動的サイトに強いCMSのオプション機能
  • Google Apps - クラウドでお馴染み
  • IBM Lotus Connections - レガシーですね
  • Liferay - オープンソースで注目度UP中
  • Microsoft SharePoint - じわじわ広まってます
  • Open Text - Vignette買収で急浮上

入手方法

2008年:Magic Quadrant for Social Software

図:Magic Quadrant for Social Software:2008年版

入手方法

2007年:Magic Quadrant for Team Collaboration and Social Software, 2007

図:Magic Quadrant for Social Software:2007年版

入手方法